千葉県・芸大美大受験・美術予備校 ふなばし美術学院 受験部

建築家を志す動機はひとそれぞれですが、将来建築家を目指すうえでまず大切なことは、鋭い観察力と粘り強い思考力です。人や物、街などを注意深く観察し、粘り強く思考することが、何気なく見ているだけでは見えてこない物事の構造や本質の発見と理解をうながし、その積み重ねがあなたの建築への想いや姿勢をかたちづくっていきます。人々や社会の様々な想いや希望を建築というかたちにするために、建築家には高度な知識と技術が必要とされます。多くを吸収するためには豊かな土壌が必要です。本科では受験に合格するための技術はもちろんのこと、さらに踏み込んだ建築家としての豊かな土壌を獲得することを大きな目標としています。建築を感じ、考え、つくっていくことのすばらしさを感じてください。
4年連続!東京芸術大学建築科合格の実績!2009年1名2010年2名2011年1名2012年2名 2012年は2名受験で2名合格!
本科では、静物デッサン・空間構成・建築写生・立体構成など様々な課題を通して、 建築家として必要な素養である観察力・思考力・感性・表現力の基礎を養成していきます。
建築科 授業風景

●対象大学

東京芸術大学・武蔵野美術大学・多摩美術大学・千葉大学・筑波大学・横浜国立大学・京都工芸繊維大学・早稲田大学・芝浦工業大学、その他実技を課す建築系学科。

◇ 誰もが最初は初心者です

芸大・美大を受験しようと思っている人はもちろん、工学系の大学を受験するにあたって必要なデッサン・立体構成など実技の基礎を、道具の使い方から丁寧に指導します。 また自分の表現を人に伝える力を習得します。

◇ 実技試験を課す大学が増えています

建築は三次元の空間を扱う分野です。空間を把握し、表現する能力が必要とされます。近年の大学入試では、美術系大学だけではなく工学系大学においても、そのような建築家としての適性を判断するために、学科試験とあわせてデッサンや立体構成などの実技試験を行う大学が増加しています。また、AO入試や推薦入試を受験する際も、実技が大変重要です。

◇ 実技と学科のウェイトによってコースが選べます

建築科受験では、学科の能力が必要とされます。したがって、「学科が忙しくて、とても週二日通うのは無理。」という方も多いでしょう。そこで本科では、土曜と日曜の週二日の土・日コースと、土曜、日曜いずれか一日を選択できる土・日選択コースとを用意してあります。前者は芸大、美大を受験される方に、後者は工学系など実技の比較的軽い大学を受験される方におすすめです。

AO入試・推薦入試対策

近年、早期に良質な生徒を獲得するために積極的にAO入試や推薦入試を行う大学が増えています。また、多くの大学が本入試より一足はやい9月から12月ごろに実施しています。AO入試や推薦入試では、学科と共に実技、作品集、小論文、面接などを行うことが多く、そこでは建築に対するあなたの姿勢や情熱、興味、関心が問われてきます。十分な事前の準備が合否の重要な鍵となります。本科では、ケースごとに面談や課題による個別の指導を行っています。

面談での学科アドバイス

建築系学科の入試では、工学系だけではなく、芸大・美術系大学でも十分な学科の力が要求されます。学科の勉強だけ、あるいは実技の勉強がメインの他科の入試とは違い実技と学科を両立させて受験準備を進める必要があります。本科では、個別の面談を通してそのためのノウハウを伝授します。

課題別解説

構成デッサン

日常的な身の回りにあるものを、人にストーリーや空間的魅力を感じさせるように構成し、デッサンする課題です。私大の空間系・建築系の入試で多く採用されている課題形式で、観察力・構成力・表現力などの表現における基礎的な能力が必要とされます。

(評)構図のバランスが良く、もしかしたら物理的に可能かもしれない一瞬のシーンを切りとったような構成がとられており、心地よい緊張感を感じさせる作品になっています。

建築科 構成デッサン
建築科 総合表現

建築科 静物着彩

(評)色量が画面のなかにバランス良く配置された構図となっています。赤べこが丁寧に楽しそうに描かれており、好感のもてる作品となっています。

総合表現

与えられたテーマ(素材、文章、図、文献など様々)から自分なりに想像した空間を、ドローイングや立体、文章を駆使して表現する課題です。独創的な空間であることだけではなく、与えられたテーマに対しての理解力・洞察力、空間を表現する描写力、作品の制作意図を的確に伝えるための説明する能力など総合的な表現力を必要とします。

(評)少し空想性の強いコンセプトですが、それをうまく利用したアイデアで独自の世界観を表現しています。また、説明文及び挿絵の大きさなどがバランス良く配置してあり、十分な見ごたえがあるとともに、わかりやすいプレゼンテーションに仕上がっています。

静物着彩

静物デッサンの延長として、更に踏み込んだ表現として静物着彩の課題も行なっています。鉛筆を下書きとして、透明水彩を用いた作品です。建築写生と同様、色のバランスや、描き進める手順など、一歩踏み込んだ計画性を要求される課題です。

建築写生

透明水彩を用いて、実際に建物の建っている現地におもむき建築物を写生する課題です。スケールの大きな空間の把握、構造や形態などの建築物に対する観察力だけでなく現地でしか感じることのできない空気感など様々な要素を計画的に表現することが重要です。

建築科 建築写生

(評)大きな屋根を支える軒裏の鉄骨を構図に取り入れることで、力の流れを感じさせ緊張感のある空間が表現されています。近景から遠景まで連続した地面を丁寧に描写してあり、奥行を感じる作品です。

立体構成

建築科 立体構成

建築科 空間構成

(評)立方体を任意に三分割し、それらを構成要素として空間を構成する課題です。構成要素の主従が明快な分割がされていて、構成要素同士の関連性が強く表現された作品となっています。

(評)素材の特性を活かして、構造的にも過大な雰囲気が出ないよう最小限の接続で広がりのある構成が立体の大きさ以上の空間を獲得しているダイナミックな作品。

与えられた課題をもとに、紙・ダンボール・木の角材・竹ひご・針金・糸など様々な材料を用いて立体を構成します。材料にはそれぞれに特性があり、その特性を活かして立体をつくっていくことがとても大切です。また、建築科の立体構成の最大の特徴は、大きいということです。つくるものが大きくなればなるほど重力に対して配慮しながら、多くの部材をうまく組み合わせてつくらなければなりません。そのための、材料に対する深い理解と構造感覚、そしてひとつの作品へとまとめあげる構想力を習得します。

空間構成

空間構成とは、頭の中に描いた自らがデザインする空間をデッサンする課題です。物を見ながらデッサンする静物デッサンと違い、頭のなかで想像した風景を頭の中で見ながらデッサンをしなければならないため、限りなくリアルに空間をイメージし、それを絵として表現しなければならない高度な表現です。静物デッサンや日々の生活でいかに研ぎ澄ました観察をしているか、また、立体構成などを通したデザインのイメージ力がいかに習得されているかが問われます。

小論文 

入試で小論文を必要とする方のために、個別に課題を設けて、その添削と指導を行っています。

静物デッサン

建築科で身につける観察力と表現力すべての基礎となります。建築科では椅子などの家具をはじめとする工業製品や各種素材をモチーフにして、特にパース、距離感といった空間的な表現に重点をおいてデッサンの基礎を習得します。

プレゼンテーション

自分でデザインした立体をプレゼンテーションする課題です。立体をデザインするうえでの自分の発想のながれや見どころを、絵や図、それに文章を駆使して伝えています。自分の制作する立体のデザインをなぜそのようにデザインしたのか自覚していないと、ここまで明快にプレゼンテーションできないでしょう。

  
合格コメント
神谷 陽平
東京芸術大学建築科 入試再現作品 空間構成東京芸術大学建築科 入試再現作品 総合表現
東京芸術大学建築科 入試再現作品 総合表現

神谷 陽平 [私立渋谷教育学園幕張高校 出身]

東京芸術大学建築科  合格

ふな美の先生は最強だ。卒業生がそんなことを口々に言っていた。それは本当だった。

今年は芸大建築科が入試を大きく変えた年だった。だから、何が出るのかわからなかった。不安になるのが当たり前だった。しかし、僕はむしろわくわくしていた。それは、先生が最強だったからだ、小手先ではない力がつく教えをして下さった。僕はそれを、完璧ではないけれど身につけることができた。本番は楽しかった。

震災の時は、ふな美に親切にしていただいた。みんながいたからよかった。 夜が明けた次の日、自分の番号を見つけた。うれしかった。 ふな美に来てよかった。ありがとうございました!

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