高校三年生から予備校に通いはじめた。動物に興味があったので、フクロウの参考作品を見て日本画科に入ることを決めた。動物はたまにしか描かないことは後ほど知ることになる。浪人中は小さなことでくよくよ悩んでばかりいたような気がする。絵のことを考えて煮詰まってくると、よく散歩をした。解決の糸口がその辺に転がっていやしないかと思ったのである。しかし転がっているものといえば、これがネコばかりである。私大の入試対策ではそういった自分のへんてこな思考や、二年間の浪人で培ったもやもやを絵に詰め込んでみたり、あるいは小論文として仕立て上げたつもりである。これにより小論文は得体の知れない怪文書と化し、絵にはウズラが跳梁跋扈することと相成った。三年間ふな美の先生方にはお世話になりました。私は駄目な学生でしたが、最後に結果を出すことが出来てよかったと思っています。今までありがとうございました。