ふな美の三年間 　私が初めてふな美に来たのは、高校二年生の春の一日体験講習でした。そしてその年の十月から本格的に基礎科に通いはじめました。高校では美術部に所属していましたが、デッサンやアクリル絵具での着彩の経験はほとんどありませんでした。基礎科では、一枚の作品にじっくり時間をかけることができたので、制作に慣れることができました。夜間部デザイン・工芸科に上がると、本番に向けて徐々に実践的な内容になっていきました。受験が近くにつれてきつくなってきますが、面倒そうだったり、慣れないような課題のときこそ、完成させることが大事だと思います。学科に関しては、ふな美で開いてくれる週一回の倫理の講座を受講しました。そのおかげで七割以上とれたのは、大きかったと思います。