高校の入学と同時にふな美に通い始め、最初の二年間は基礎科、最後の一年は油画科で絵画を学びました。油画科では基礎科と違い、皆それぞれの技法や構成で制作していて、こんな自由に描いていいのかと衝撃を受けたのを覚えています。自分の好きな画家やアーティストの技法を真似たりして絵具の研究をしているうちに、看板や建物の壁のサビや汚れに絵画的な魅力を感じるようになり、自分の絵の方向性が決まりました。もともとプラモデルが好きなこともあり、サビや汚れの表現の研究はとても楽しい時間でした。最終的に今のスタイルが完成したのは受験本番の一週間前くらいで、「間に合って良かった」と安心しました。結果は惜しくも第一志望ではなかったものの、多摩美に現役合格することができました。今まで支えて下さった講師の皆様、短い間でしたが、お世話になりました。本当にありがとうございました。